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掲載日:2019/04/01

漢方だより第22号を発行しました

記事の一部を紹介します。
「アレルギー性鼻炎(花粉症)に漢方薬」
 この時期、鼻のムズムズや目の痒みなどの不快感で春の訪れを感じる方もいるでしょう。そこで漢方薬のご紹介です。花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎で最も出番が多い漢方薬は小青竜湯です。水様のサラサラ鼻水が気づかず多量に流れ出る、寒いと悪化する様な症状に最適です。発散・温裏・収斂作用を有する8種類の生薬から成る漢方薬で、花粉や寒冷などの邪気を除去し、体を温め、水分代謝を改善させることで効果を発揮します。
 鼻づまりが中心となる鼻炎に対しては葛根湯加川芎辛夷です。感冒の時に重宝する葛根湯に、川芎と辛夷という2つの生薬を加えることで鼻閉を改善させます。
 また花粉症に感染を併発し膿性鼻汁・咽頭痛・口乾等の熱症を伴う場合は辛夷清肺湯です。
 さらに経過が長引き慢性化し、後鼻漏などを伴う場合は荊芥連翹湯です。
 その他、冷えが強く虚弱体質の花粉症には麻黄附子細辛湯です。
 胃腸が弱い・前立腺肥大・虚血性心疾患・不眠・動悸等で麻黄が使えないような方には苓甘姜味辛夏仁湯を使用することもあります。
  これらの漢方薬は花粉症以外の通年鼻炎に対しても効果的です。西洋薬に伴う眠気を気にせず服用でき、即効性もあり充分な効果が得られるため、毎年この時期になるとリクエストの多い漢方薬です。
 花粉症を上手にコントロールして爽やかな春を感じましょう。

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