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掲載日:2018/01/10

漢方だより第17号を発行しました

記事の一部を紹介します。

「冬の感冒に漢方薬!」
 寒い冬がやって来ました。この時期に流行りが気になるインフルエンザや感冒には漢方薬が有効です。そもそも漢方薬は数種類の生薬の組み合わせで構成されており、これらが複合的に効果を発揮し、自己免疫を高めたり発汗を促したりすることで、体内に侵入したウイルスの勢いを抑え治癒方向へ導きます。
インフルエンザのように高熱、無汗、悪寒が強い場合には麻黄湯です。上手に使えばインフルエンザの治療薬としてタミフル同等の効果が期待されます。
 感冒初期で悪寒や頭痛、後頭部のこわばりを伴う場合は皆さんご存知のように葛根湯です。その効果を実感した経験がおありの方も多いいと思います。この時期に大活躍する漢方薬です。このように麻黄湯や葛根湯は冬の感冒やインフルエンザに大変効果的ですが注意点もあります。
@服用するタイミング
 発病初期のまだ汗が出ない悪寒を伴う時は効果的ですが、しばらく経過しすでに自然発汗があり長引いている時は別の漢方薬を用います。桂枝湯もしくは紫胡桂枝湯です。
A本人の体質
 元来体力がなく、虚弱体質の方の感冒には参蘇飲や補中益気湯です。麻黄湯よりも作用が穏やかで本人の体力を消耗することなく治療が可能です。また補中益気湯は感冒の予防薬としても使用できます。
このように漢方薬は西洋薬の様に検査で病気の原因をつきとめて薬を使い分ける必要はありませんが、きちんと「証」を見極めて本人の症状や体質にあった漢方薬を選択します。
上手に漢方を用いて寒い冬を元気に過ごしましょう。

この他にも「気管支炎、気管支ぜんそくの漢方治療」、「補中益気湯のウイルス感染防御作用」、「健康茶をどうぞ」、「若さを取り戻す〜美容と健康とプラセンタ〜」、「これからのつらい花粉症!」「寒い冬にピッタリ!〜生姜と大棗のスープ〜」の記事が掲載されていますのでご来院の際は是非ご覧ください。


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