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掲載日:2013/05/15

「症例 3」 前立腺癌

 男性   (初診2003年3月)
主訴:全身倦怠感、関節痛、前立腺癌
現病歴:2002年6月、大学病院で前立腺癌と診断される。抗がん剤治療や
ホルモン療法を行っていたが、ほとんど効果はなかった。2003年1月、股関節
を初め全身に関節の痛みがあり、MRI検査の結果、全身骨転移が判明。
家族に、余命半年を告知された。

外来初診時所見:顔色蒼白、全身疲労倦怠感、疲れやすい、食欲不振、
股関節・腰・肩等の痛みがある。夜間に痛みは増悪し、痛み止めを
服用するも効果はない。
舌:淡紫・オ血
脈:沈渋
診断:前立腺癌・骨転移
中医弁証:腎虚オ血
治則:補腎益気、活血化オ、散結
処方:生薬配合(黄耆、党参、仙霊脾、肉従蓉、巴戟天、黄柏、枸杞子、
   何首鳥、知母、猪苓、白花蛇舌草、芍薬、炙甘草、牛膝)

その後の経過
生薬服用3ヵ月。全身倦怠感なくなり、関節の痛みも緩和してきた。
体調や症状に応じ生薬処方を調節しながら、投薬を続行。
3年後大学病院にて、MRIとPET検査の結果、骨転移の陰影は薄くなり
数か所は認められなかった。
7年間上記の生薬を服用し、以前の日常生活や仕事に戻ることができた。


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