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掲載日:2012/09/01

「症例1」 脳腫瘍(疑い)

「症例1」 脳腫瘍(疑い)
K.○.  女性  28歳 (初診:2008年11月18日)
主訴:痙攣発作
現病歴:2008年10月6日に突然痙攣を起こし、一時意識不明となる(1分間)。翌日、再度四肢の痙攣を起こし、脳神経外科を受診。
頭部CTにより右前頭葉に直径2p弱の陰影を指摘される。これが痙攣の原因として考えられた。その後も痙攣が続き、11月10日に熊大付属病院にて、MRIおよびPET検査を受け、脳腫瘍(疑い)と診断される。
抗てんかん薬を処方され、痙攣の回数は減少するが左手の痺れが出現する。


外来初診時現象:顔色良好、言葉異常なし、時に左手の痺れあり。頭痛なし。
      舌:淡紅、オ血 、舌苔薄白。脈:沈脈、左肝脈弱。
診断名:脳腫瘍・癲癇
中医弁証:肝腎陰虚、肝風内動、痰オ阻脳
治則:滋養肝腎、平肝熄風、化痰去オ
処方:生薬(半夏、天南星、菖蒲、当帰、山茱萸、赤芍薬、釣藤鈎、牛膝
      牡蠣、竜骨、亀板、天門冬、玄参、麦芽、甘草、茵陳、川楝子)
      配合 


その後の経過
2008年11月25日 再診、痙攣の回数が減る。前期処方を継続。
2008年12月6日、痙攣が消失。生薬処方継続。
2008年12月24日、左手の痺れも消失。生薬処方継続。
2009年1月23日、熊大付属病院で再検査。MRIで脳腫瘍の陰影消失。

  

     


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